こんにちは、つばめびとです。
私は2018年に投資を始めてからこれまで毎月積立投資を継続しています。今回は私が積立投資している銘柄を紹介します。アラフォー子持ち会社員の積立投資の一例として参考にしていただければと思います。
私の投資の考え方やきっかけはこちらの記事をご参照ください。
※本記事は2025年2月26日時点の情報で執筆しています。
はじめに
オルカンが投資の核(コア)
積立投資というと「オルカン」や「S&P500」がよく聞く銘柄だと思います。私も例に漏れず、オルカンにNISA口座で年間360万円をコツコツと積み立てています。
オルカンは基本的に分配金が出ないタイプの投資信託で、長期間かけての値上がりに期待して投資しています。2018年に投資を始めた当初は別の銘柄に積み立てていましたが、程なくオルカンの魅力に気づき、そこからはオルカン一筋で投資してきました。
しかし投資家として初心者を抜け出そうかという2024年、私は思いました。
配当金が欲しい!
働かずにお金が欲しい!!
仕事を辞めたい!!!
既に書いたように、オルカンは基本的に分配金が発生しない投資信託です。分配金にかかる税金を先延ばしにできる(NISAはそもそも非課税なので関係なし)のは資産形成に非常に有効なのですが、積立をしている最中は実際にお金を手にすることがなく投資の実感が湧きにくいので、非常につまらないんですよね。
つまらないというのは余計なことをする余地がないということでいい意味でもあるのですが、やはり投資をしているからには実際にお金を手にして儲けが出ている実感を得たいというのは自然な考えではないでしょうか。私も不労所得の魔力に取り憑かれたわけです。
投資の核(コア)となるのはあくまでオルカンですが、サテライトとして高配当投資にチャレンジすることにしました。
高配当投資をサテライトに
高配当投資として私が手を出したのは下記3つです。
- 個別株
- 債券
- 投資信託
特に力を入れているのは1.個別株と3.投資信託
1.三菱商事やNTTなどの個別企業の株を直接購入する方法です。株価の値上がり益や定期的に受け取れる配当金を狙います。
個別株については、企業規模や配当利回りなど基準を決めて銘柄を選定し、株価が下がったタイミングで購入しています。
2.国や企業が発行している国債や社債を購入する方法です。国や企業にお金を貸すことで、決められた利率を定期的に受け取れるほか、市場金利の上下によって債券価格も変動するため値上がり益も期待できます。また満期まで保有すれば貸した金額と同額が返還されるため元本保証の性質もあります。
米国債の利回りが4%後半になったタイミングである程度の資金を投入しました。以降、資金の追加はしておらずそのまま持ち続けています。
3.個別株や債券を詰め合わせパックである投資信託を買う方法です。自分で運用する必要はなく、プロが私の代わりに株の買付けや銘柄の入れ替えを行ってくれます。オルカンも投資信託の一つです。またオルカンと違い定期的に分配金を出すタイプの投資信託もあります。
私はこの投資信託に毎月積立投資しています。オルカンが中心で、それ以外にも分配金が出るタイプ・出ないタイプ、色々な銘柄に投資しています。
今回は積立投資の記事になりますので、以下では3.投資信託についてお話します。
私が積立投資をしている投資信託は下記のとおりです。
- 三菱UFJ-eMaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
- 日興-Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
- SBI・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
- SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)
- SBI欧州高配当株式(分配)インデックス・ファンド(年4回決算型)
それぞれの銘柄について以下に簡単に解説します。
コア銘柄
1.三菱UFJ-eMaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)
いわゆる「オルカン」。全世界の株式に分散するMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動することを目指しているインデックス型の投資信託です。何も考えなくとも、世界の優良な株式に投資してくれて、定期的に銘柄の入れ替えをしてくれます。しかも信託報酬が格安で年率0.05775%です。
オルカンの何よりも良いところは分散の範囲が広いことです。米国が調子いいときはS&P500には勝てませんが、もし米国が不況に陥ったときでも常に全世界の真ん中くらいのリターンを叩き出してくれます。長期間で投資しているとその途中で何が起こるかはわからないですよね。最悪、米国経済が破綻することもあり得るわけです。そんなときでも全世界の真ん中を常にキープしてくれる。それがオルカンです。
よくある指摘として、
- アメリカがそんなに落ちぶれることはない
- アメリカが経済破綻したら他の国の経済も同じようにやばい
というものがありますがこれもごもっとも。投資に正解はないので自分の考えで一番納得できるところに投資すればいいだけです。私は「諸行無常」という言葉を結構信頼していて、何があってもある程度リカバーできるようにオルカンに投資しています。
サテライト銘柄(①日本株)
2.SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
SBIアセットマネジメントが運用する日本高配当株のアクティブ型の投資信託です。
最新の分配利回りは約4.95%、分配金受取は1,4,7,10月の年4回、信託報酬は0.099%
日本個別株にも投資していますが、やはりプロにも運用を任せたいという気持ちがありこちらに積立投資しています。日本高配当株の投資信託は他にもたくさんあるのですが、この銘柄のいいところは信託報酬が非常に安いこと。アクティブ型投資信託なのに0.1%を切っているのはすごいです。
3.日興-Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
日経平均高配当株50指数という指数に連動することを目指すインデックス型の投資信託です。運用会社は日興アセットマネジメントです。
最新の分配利回りは約5.47%、分配金受取は1,3,5,7,9,11月の年6回、信託報酬は0.10725%
SBIの投資信託と同じく日本株が対象なのですが、SBIと同程度のリターンが見込めると考え、こちらにも積立投資しています。
サテライト銘柄(②米国株)
4.SBI・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
米国株ETFのVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)に投資するインデックス型の投資信託です。運用会社はSBIアセットマネジメント。
最新の分配利回りは約3.30%、分配金受取は2,5,8,11月の年4回、信託報酬は0.0638%
VYMは高配当で値上がり・増配を両方狙える根強い人気のあるETFです。直接VYMに投資することもできるのですが、二重課税調整が面倒なのと円で手軽に投資できるため、私はこちらの銘柄を積立投資しています。
5.SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
米国株ETFのSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)に投資するインデックス型の投資信託です。運用会社はSBIアセットマネジメント。
最新の分配利回りは約4.95%、分配金受取は2,5,8,11月の年4回、信託報酬は0.0638%
SPYDも人気のETFです。こちらは他の銘柄よりも配当利回りが高い銘柄が多数含まれています。成熟企業が多いので値上がり益の実績は控えめ。
6.SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
米国株ETFのVIG(バンガード・米国増配株式ETF)に投資するインデックス型の投資信託です。運用会社はSBIアセットマネジメント。
最新の分配利回りは約1.90%、分配金受取は2,5,8,11月の年4回、信託報酬は0.0638%
VIGも値上がりが狙えるETFですが、特に配当が年々増えている増配銘柄を多く組み入れているのが特徴です。現時点の利回りは1.90%と低いように見えますが、長期で考えると増配は非常に大きい影響力を持つことになります。
7.SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
米国株ETFのSCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)に投資するインデックス型の投資信託です。運用会社はSBIアセットマネジメント。
最新の分配利回りは約3.39%、分配金受取は3,5,8,11月の年4回、信託報酬は0.1238%
VYM, SPYD, VIGと違う点として、日本からはSCHDに直接投資することができないため、投資信託を介して投資する必要があります。SCHDも高配当で値上がり・増配の両方を狙えるETFで、VYMよりもリターンが高い時期もあり非常に人気があります。
私はサテライト銘柄の中ではこの銘柄に最も多く資金を割いています。
サテライト銘柄(③その他株式)
8.SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)
SBIアセットマネジメントが運用する全世界の高配当株に投資する投資信託です。
最新の分配利回りは約3.80%、分配金受取は2,5,8,11月の年4回、信託報酬は0.055%
信託報酬が安く、アメリカ、日本などの先進国や新興国までまとめて高配当株に投資できるのが特徴です。高配当版オルカンと言える存在です。
9.SBI欧州高配当株式(分配)インデックス・ファンド(年4回決算型)
SBIアセットマネジメントが運用するヨーロッパの高配当株に投資する投資信託です。
最新の分配利回りは約6.40%、分配金受取は3,6,9,12月の年4回、信託報酬は0.099%
欧州株の知識はないけど投資してみたいという方におすすめです。価格は低調なのですが、分配利回りは非常に高いです。
なぜ複数の銘柄に投資するのか
ここまでで私が積立投資している投資信託についてご紹介しました。おそらく他の人よりは多種の投資信託を購入している方だと思います。これら以外にも旧NISAで積み立ててきた先進国株式、TOPIX、新興国株式、S&P500、先進国債券の投資信託も保有しています。なぜこんな多くの投資信託に投資しているかというと理由は2つあります。
趣味としての楽しみ
一点目は色々な高配当投資信託に投資するのが趣味になってしまっているためです。色々な投資信託を買ってそれぞれどんな運用実績になるのか、いくら分配金を受け取れるのかを見るのが非常に楽しみになっています。運用実績は実際に投資せずとも見られるのですが、やはり実際に投資していると実績の確認も集中して見られるようになります。それで実際にプラスのリターンも出ているのですから、いい趣味ですよね。
分散効果を高める
二点目は分散効果を更に高めたいと考えたためです。私は長年投資をやっていますがそもそも株などの金融商品の知識はあまりないんですよね。そんな中で一つの銘柄に集中投資なんてビビリな私にはとてもできないのです。投資信託はその中で十分に銘柄を分散しているのですが、それでも構成銘柄はそれぞれ違うし運用方法も異なります。一つの投資信託だけを見ると成績がいまいち・・ということもあり得ます。つまり投資信託も銘柄分散したいと考えたんですね。
これにどれほどの効果があるかは正直わかりませんが、私が納得&安心して投資できているのでそれでいいと考えています。納得・安心が投資を長く続けていく秘訣と考えているので、途中で銘柄のIN/OUTはあるかもしれませんが、今後もこの構成で積立を続けていきたいと思います。
まとめ
今回はアラフォー会社員の積立投資の考え方、銘柄をご紹介しました。積立投資する銘柄を検討する参考にしていただければと思います。
- 三菱UFJ-eMaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
- 日興-Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
- SBI・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型)
- SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
- SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)
- SBI欧州高配当株式(分配)インデックス・ファンド(年4回決算型)
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